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クラスカール戦国記>
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 はるか世界の果て、誰も知らない場所に、クラスカールという名の島がある。
 表面上は穏やかな平和を謳歌していた島だが、ほんの些細な不和を引き金に、その均衡は瞬く間に崩れていくこととなる。

 発端は、メタリカーナが軍備を整えているらしい、という、出所も真偽も曖昧なひとつの情報だった。孟土陸は半ば噂だと思いながらも警戒を強め、哨戒を送り、出会い頭の偶発戦が起こり――戦争がはじまった。

 絶大な科学力を誇るメタリカーナに孟土陸は苦戦し、首都手前まで攻め込まれてしまう。時の王は苦渋の選択として、長年不仲であったフリックスに救援を要請する。小国サンブレイクを介して申し込まれたこの救援要請に、フリックスは快諾を返す。遠い昔、些細な言い合いからはじまったこの長い冷戦に、両国とも辟易していたのだ。
 フリックスはサンブレイクと共に、孟土陸の南、霊峰の麓、ルースターズ平原へと軍を送り込んだ。

 こうしてフリックス・孟土陸・サンブレイクの三国連合が結成され、メタリカーナと相対するという構図ができあがる。軍力では大きく勝るものの、メタリカーナの科学技術は連合にとって未知であり、勝敗は未だ、神すらも知らない。

 ――時に開拓暦954年。後に島全土を揺るがす戦乱の、これが幕開けであった。

▽種族
 クラスカールに存在する人間は、大きく五種類に分類できる。
  • ヒューマン
     最も数の多い種族。クラスカールにおいて国家を形成するのは、ヒューマンとビースティアのみである。
     人口において全体の八割をしめるのがこの種族で、その比率ゆえか他種族の比較対象として選ばれることが多い。五種の中で最も長命。
  • ビースティア
     獣人種。ヒューマン以外に国家を持つ唯一の種族であり、高い知能と優れた運動能力を誇る。体の一部が獣のような形をしていることで有名。
     優れた身体能力の反動か、老化がはやく、また、病に弱い。
  • デミヒューバ
     有翼種。背に一対の白い翼を持つ種族。単体での飛行を可能とする。最低限の翼で飛行するため、矮躯であることが多い。
     ヒューマンはかつて彼らを豊穣な土地から追い出した過去があり、その確執は現在まで長い尾を引いている。
     国家は持っておらず、一部地域に小規模な集落が存在するのみである。
     ヒューマンに比べ、知能がやや低い。
  • タイニーリング
     小人種。ヒューマンの半分ほどの体躯で、力も弱い。
     手先が器用で、細工や工芸などの分野で能力を発揮する。現在はダイトス連邦内に自治区が存在する。
  • フリーエルト
     妖精種。大きく先端のとがった耳が特徴の種族。かつては全土に存在したといわれるが、現在ではその姿はほとんど確認できず、伝説上の存在として扱われている。
     第六感に優れているという逸話があり、クラスカールの崩壊から逃れるために姿を消したのだという研究者もいる。

▽国家
  • フリックス
     開拓期、レスポールがストマック平原を越えた向こう側の、肥沃な土壌を開発するために建設した開拓村が起源となる。
     当初はレスポール本国からの指示を受けていた開拓村だが、本国施政中枢との距離関係から連携がうまくいかなくなり、開発そのものが滞り出したので、開拓村一帯を自治地帯として当地の人間に施政を任せることになった。
     この開拓村がやがて大きくなり、レスポール属領として都市国家と同等の地位になったのがフリックスの始まりとなる。
     後に成長し、レスポールから独立して、フリックスと名を改めて正式に一国を建てる事となった。
  • レスポール
     クラスカール王国が分裂して生まれた国。
     孟土陸とは民族的な理由で仲が悪く、メタリカーナとは宗教思想の関係で仲が悪く、近隣王国で姉妹国関係にあるフリックスとも最近折り合いが悪い。
     ダイトス連盟とは貿易も密で仲も良い。もともと充分な資源のある豊穣な土地に建国されているので、国力では随一である。故に、仲が悪かろうとどの国も貿易は続けている。
  • メタリカーナ
     各地で不当な扱いを受けた魔学研究者達が集って作り上げた国。
     当初十人ほどの研究者がレスポールを追放され、たどりついた土地で研究組織「メタ・リ・カーナ」を立ち上げた。このメタ・リ・カーナに、各地から多くの研究者、研究志願者などが集まりだし、やがてメタリカーナとし、一国となる。
     あまり豊かな土地とはいえず、食料自給率は高くない。それ故技術を売って貿易をしている。
     鉄資源は比較的豊富。
     メタ・リ・カーナとは「真実を記す書物」の意味。
  • 孟土陸(マードリック)
     クラスカール王国が分裂して生まれた国。
     民族間の対立が元で分かたれたために、一緒に分裂したレスポールとは仲が悪い。それが源泉となって一時期フリックスと小競り合いを繰り返していたが、ゲーム当時では大分収っている。
     フリックスとの小競り合いの最初の理由は、デミヒューバに関する意見の対立だったといわれる。
  • カーレット
     獣人種族ビースティアの国。
     デミヒューバと同じくいわば先住民ということになるが、デミヒューバとは違ってヒューマンとの折り合いは悪くない。
     非常に優秀な身体能力と頭脳を持っており、学術研究組織としてビーストフォースという機構が存在する。ビーストフォースの国に対する影響力は非常に大きく、ダイトス連盟などでは“ビーストフォースと”貿易をする都市も多い。
  • チャーコル
     最南端砂漠地帯にある、民族国家。
     昔からペンより剣を取り、和合のテーブルより剣戟の戦場をとる風土が強く、他国からあまり好かれていない。
     民族の誇りと結束は高く、一人への侮辱を民族全体への侮辱と捕らえる。
     他国との繋がりが極端に少ない国。
     最近内政が荒れてきており、叛乱の兆しがある。
  • サンブレイク
     非常に小さく、弱い国。
     もとはチャーコルの領土であったが独立し、一国となる。
     現在はダイトス連邦南部一帯と孟土陸およびカーレットとの貿易をとりもっており、その貿易技術だけでなんとか生き延びている。
     軍事力があまりに低いため、非常時には孟土陸と手を結ぶという条約を交わしている。
  • ダイトス連邦
     クラスカール中央を縦に割る独立自治都市連邦。
     弱い都市国家が手を結び連邦国家となったもの。基盤となったのは各国商人たちの貿易同盟で、連邦国家となった現在もその貿易技術で発展を続けている。
     南のロウラーク、北のライラック、山岳地帯のライルなどが有名。

 
クラスカール戦国記 製作:武田 丸八大(タケマル) 製作協力(世界設定製作協力):フカミオトハ
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